「ブログを読んでやっと靴下外来の意味が分かりましたよ」

「あぁそうですか」


「私も靴下なんてそんなに種類もないし、どうやるんだろうと思っていましたよ」


「皆さんそう言われるんですよ。でもこれがなかなか奥が深すぎるんです」


「そうなんですね」


「靴下なんてとバカにされがちな些細なことかも知れないですけれど、そういう小さいことを大切にすることが健康につながっていくんだなって思いますね」


ずっとAKA博田法を受けてこられたFさんの足下にもゆびのばソックスが光っています。


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色々なメーカーの靴下を比較すればするほど、ゆびのばソックスの優秀さが分かります。綿製ですから、乾きにくいという欠点はありますが、それを補って有り余るほどの利点を持ちます。


最近は、AKA博田法を頼ってこられる方も多くなりました。始めてこられる方々には、靴下のことは分かりませんから、仙腸関節の治療をして、靴下の話しをすると


「???」


となってしまいます。


60代の女性が足腰の痛みで来院されました。見るからに痛そうな歩き方です。


AKA博田法を行い、歩行はその場で楽になりましたが、やはりもっと楽になってもらいたいという思いがあります。


「靴などはどうされていますか」


「靴はデパートに行っても、私に合うのがないので、○○で買いました。それじゃないと履けないんです」


「あぁそうですか。これくらいになるとそうかもしれませんね」


「中敷きも作ってもらったんです。家用としても作ってもらいました」


「で、どうですか?」


「よく分かりません」


「ちょっと靴を見せてください」


見てみると、靴は●●。薄っぺらい中敷きが入っています。


「ふぅぅ。こういう仕事をする人がいるって悔しいですね」


(患者さん方!こう言うときもため息は禁止です。私はしてしまいましたが・・・)


「これを履いたからって体はあまり変化がないでしょう。靴下を買えた方がずっと歩きは安定しましたからね」(先ほど履いてもらったいました)


アームテストをしてみても、靴下だけの時はしっかりと支えられるのに、靴を履いた瞬間によろよろなります。


「ねっ。これだけ不安定な状態で歩いているんです。じゃあ、私の靴を履いてみてください」


この方の足のサイズが、22.5cm、私の靴が27.5cmです。大きさは全然違います。


「はい、それじゃまた腕を引っ張りますよ」


全く大きさが違う靴にもかかわらず、グッと踏ん張ることが出来ます。


「この靴だと、しっかりと支えられます」


「そうなんですよ。大きさも合わない、中敷きも私用なのに不思議ですよね」


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靴下外来の果たす役割は小さくないようです。