Sさんは初診の時は車いすで診察室に入ってこられました。

広島の呉から電車を乗り継いで来院されました。リウマチの治療を受けておられますが、薬がどんどん増えていくのが心配になりました。

2回目の受診の時、待合室で車いすから降りて歩いて診察室に入ってこられました。

「先生、なんとか歩けるようになったんです」

「そりゃスゴイですね!!」

初診の際に、ゆびのばソックスを紹介して、必ず四六時中履いておくように、あいうべを欠かさないようにだけを注意してもらいました。

わずか一ヶ月で、随分と歩行の姿勢が変わっています。

「人間の体ってスゴイですよね!」

いつも実感します。

3回目の来院でした。しっかりとした足取りで入室されます。

「先生、検査を受けたらとっても良くなっていて向こうの先生もビックリしてしました」

「やりましたね!」

「これまで炎症の値(CRP)が10とか8だったのに、0になっていたんです」

「それは、ビックリされたでしょう。なんかしてるのって聞かれませんでしたか?」

「いやなにも・・・、こちらに来ていることは何も言っていないものですから」

「よし、それじゃ足を見せてください」

「ほらきれいになったでしょ」

「うわぁホントですね。きれいになりましたね。変形なんかないみたい。」

Sさんのあしゆびはしっかりと伸びて、地面を踏みしめています。これは、歩くのも楽になるはずです。

「歩いていたら近くの食堂の方がビックリして出てきて、車いすに乗っていた方ですよねって言われるんです」

「ビックリしますよね」

Sさんはさらに加圧トレーニングも治療に加えることになり、筋力アップクンを購入され、さらなる改善に取り組まれます。

でも・・・・言いたくても言えないですよね。想像してみてください。

「あれっSさん、とっても良くなりましたね。何かしましたか?」

「いや実は・・・色布を張ってもらって、口の運動をして、ゆびのばソックスを履いているんです・・・」

「もう帰ってください」

なんてことになりそうです。整体や中敷きの変更など、一般的に知られているものならまだしも、靴下を履いて良くなりましたなんてなかなか理解していただけませんね。

スタッフも集まってきて、

「うわぁ足がきれいになった」

と大喜び

「でしょう。人に見せたくて仕方がないんです」

Sさんも大喜びです。

これが治療の醍醐味ですね。人間の体ってスゴイ、靴下もスゴイ!