「歩けなくなっても知りませんからね」

膝の手術を断った後でそう担当のドクターから言われたそう。20年以上にわたる膝の痛みに耐えかねて、総合病院に相談に行った時の話。

「(変形性膝関節症なので)手術で良くなりますよ〜」

と、詳しい説明があった後での「手術はしたくありませ」だから、担当医がムスッとする気持ちもわからなくはない。

その後で、前掲の台詞があった。

それはそれで患者さんの選択なので、医師にはどうすることも出来ない。

膝の手術なんかするかと意気込んでは見たものの、やはり”気合い”だけではどうにもならない。

関節置換術をするというのも治療の一つだし、別の方法があるならば、出来るだけ身体にメスを入れたくないというのも考えとしては理解できる。

さて、この患者さん、AKA博田法とゆびのばソックスにて、膝の痛みもO脚も改善した。

「手術をしなくて良かったです〜」と喜ばれたが、 これらの治療を知らずにいたらどうなっていただろうか?

膝の手術の専門家もまた良し、でも、それ以外の可能性についてもすこし勉強をしておくと、患者さんへのアドバイスの幅が広がる。

 それは、私にも言える.私の知識が不足していたために、適切なアドバイスを伝えることが出来ないという可能性も大いにある。

だから、色々な人に虚心坦懐になって治療法について学ぶことも大切だと考える。たとえそれが自分の考えとは違っていたとしても。

自分のやり方に固執してしまっていては、患者さんの要望に応えることが出来ない(すべて応えることが大切だとも思わないが)。

ここでの要望とは、医院の施設などのアメニティではない。やはり医療機関は、治療をするところだから、治癒に向けての希望である。 

私は、これまで様々な治療方法を探ってきた。これは誰にも負けない自信がある、そして結局のところ「基本に立ち返る」ということが一番大切だと思えるようになってきた。

 Back to the basic!

これって温故知新にもつながるだろう。 

 色々な人とつながると、また別の道が見えてくる。

それを患者さん方へ提供していくことが私に課せられた仕事であろう。

あいうべ〜だけでも、ずいぶん多くの人とつながることが出来たなあ