ブログではコメント欄を無くしているのですが(新たなコメントを見つけるのが大変なので・・・)、ライブドアのIDを持っていれば、どうやらメールのようなものが遅れる機能が付いているのですね。

最近気がついたのですが、その機能を介して連絡を下さる方がたまにいらっしゃいます。

「覚えていらしゃいますでしょうか。。
約10年前に○○病院で
たいへんお世話になった者です。」

との書き出しでメッセージが送られてきました。

覚えていますとも!忘れることは出来ませんし、あの時治療が満足に出来なかった悔しさをバネに、いろいろ新たな治療に励んでいるのですから。

仮にRさんとします、彼女は絵心もあり、我が家のリビングには、彼女の絵が鎮座しております。

初めてであったのが救急室でしたから、なおさら印象深いです。

その当時は、漢方薬で何でも治る、何でも治すと意気込んでおりましたが、その思いとは裏腹に、西洋薬に頼らないといけない場面が数多く、自分の治療にガクッと来ることも多々ありました。

その時の悔しさ、あるいは無力感が、今の私の原点(減点?)とも言えます。

あの時に、今の知識があったら、Rさんにこれを教えたい、この治療をしたい、これで楽になってもらいたい。

何とも悔しい思いです。私の未熟故に(今でもそうなのですが・・・・)、病状を改善させてあげることが出来なかった、こんなに念が残ることはありません。

西日本新聞の記事を見て、また変なことやっとるなと連絡を下さったようです。そして、あいうべ体操も毎日してくださっているそうです。

病気の入り口である、口と鼻を綺麗にすることが薬を使わない医療の入り口です。それが出来なければ一時的に良くなったとしても、またぶり返してしまうことがあります。難病であればなおさらです。

過ぎ去った時間は取り戻すことは出来ませんが、すこしでも患者さん方が楽に過ごせる時間を長くすることが、私の使命だと思っています。

Rさん、一日も忘れたことはありませんよ。ずっと今の自分だったら、その時にどういう治療を選択しただろうか、そういう自問自答をしながら医者を続けていますよ。

少しでもRさんの薬が減りますように!そしてもっと楽になりますように。