私が従来の医療とは違う医療を勉強したいと思ってから20年近くが過ぎました。

サプリという言葉もまだほとんど知っている人がいない時分から勉強しておりました。

いつも患者さん方から驚かれます。変な医療をしている割には、”若い”と。おそらく私の年齢で、私以上に代替医療を行っている医師というのはいないでしょう。
で、出ちゃったんです。この本が。



サイモン・シンを読み出したのは、つい最近です。
恥ずかしながらフェルマーの最終定理が解かれたのを知らずに、文庫版が出版されたのを切っかけに読み出したのです。

この人の文章は、緻密な調査に基づき書かれていますから、とても読み応えがあります。

”暗号解読”などは、難しすぎて最後まで読むのがとても大変でした。

で、この度「代替医療のトリック」と題して出版されてしまったのですね。

この20年近く、代替医療と言われるものをたくさん実践してきましたが、残念ながら”使える”ものはあまりありませんでした。

さて、どういうことが書いてあるかというと、まず鍼そしてホメオパシー、カイロプラクティックと続きます。

どういう判定が下されているかは、ぜひ読んでいただきたいですが、まあどれもこてんぱんです。中には指圧「押せばいのちの泉湧く♪」も載っていました。

ホメオパシーなんか砂糖玉ですから、効くはずもないのですが(もちろんそういう結果になっています)、それ以外のことも・・・・

彼は、執筆に18ヶ月かかったと書いてありましたが、この内容を18ヶ月で書き上げたところがスゴイ。

私が、10年以上かけて勉強してきた内容とそんなに変わらない・・・私の勉強はなんだったんだろうか・・・・・。

訳者の青木さんもスゴイ。これだけの分量を、そして医学の専門的な用語もあるのに、違和感なく訳せている。

さて、では、みらクリで行っているものはどうかというと・・・・・

これから充分な検証が必要でしょう。

代替医療、そしてその周辺医療に関わる全ての人に読んでもらいたい。
ちょっと分量はありますが、得られるものはかなり大きいでしょう。