堀田先生とおしゃべりしていたときのこと。

当然話題は、口と鼻の話になります。

「いつも不思議に思うんだけど〜・・・」と堀田先生。
「いろんな歯科医と話していると、みな咬合の問題を言うけど、意見が一致することはないよね」

「そうですね〜百家争鳴という言葉がぴったりですね」と私。

「誰も他の人の治療のことを認めないんだから。おもしろいよね」

たくさんの歯科の先生を知っていますが、皆さん咬合には一家言持っておられます。そりゃ専門家だから。

でも、みな言うことが微妙に違うことや、全然違ったりすることもありますね。受診する立場でも、そう思ったことがある人は大勢いると思います。


咬合は大切


という点は一致するけれど、その方法論は??
総論賛成、各論反対、どこかの国の政治と同じです。

一致することがほとんど(余り?)無い・・・

と言うことは、誰も分かっていないし、統一された内容もないと言うことと同じなのかな。なんでもいいやってこと??

それでは、もちろんだめですよね。

医科ではあまりこういうことはないけれど、こと咬合に関してはばらばらです。こういう再診の診断機器を使って、こうやって削って、などど一所懸命説明してくださるのはいいのですが、効果が一過性だったり、咬合だけで、その他のことを考えていなかったり、やはり木を見て森を見ず、の感はぬぐえません。

ゆびのばソックスだけで咬合調整がいらなかったという症例も多々ありますから、咬合には足元の関連も大きいですね。もちろん仙腸関節の問題もあります。

これと似ているのが、鍼灸ですね。取穴(鍼をする経穴ツボを決めること)は千差万別、百人百色です。結構ばらばらです。思ったほどには一致しないです。

それと比べると、漢方の方がまだ処方の一致を見ることが多い。

それでも、いろいろな治療で良くなっていくのが人体の不思議です。治療がいいのではなく、良い方に変えていくことが出来る身体がいいのでしょうね。

咬合については、いろいろな学会、研究会、流派が乱立していて、患者さんを紹介する側としても選択の基準が無く大変です。

意見が一致することは無いでしょうが、何とかならないものかな。

ということで、こちら(PDFファイル注意!)に参加予定

口と鼻は免疫の要です。あいうべ〜