元気が無く、イボ、病気がちという7歳の女の子。

漢方や整体などいろいろな治療もしているけれど、パッとしないと言うことで来院。
まずは3ヶ月あいうべ体操だけで、ということで、それ以外のことを全部中止。

薬や整体など、外からの刺激も大切だけど、この時期には、自分の体を自分で治すという、知恵の習得がもっと大切だと感じる。

誰かに与えられたものではなくて、自分で獲得していったものは、身になり力となる。

そして、これから生きていく上での大きな糧となるだろう。

漢方薬といえども安易に投与しては、その大切な勉強の場を奪ってしまう恐れがある。

で、3ヶ月後。

あいうべだけで見違えるようになって診察室に入ってきた。

目の下のクマは消え、猫背も良くなり、イボもなくなり、元気になった。

もちろんあいうべ体操だけである。それまでの治療は、一切中止したのだから。

この課程にはもちろんいろいろな要素が考えられるだろう。

でもこの子はとても良い勉強をしたに違いない。

それまでは、親に与えられた薬などに頼ってきたが、自分で自分の体を動かすことによりそれを帰ることが出来た、それを学べた意味は大きい。

医療費も全くかからずに元気になる。

しかも通院回数もわずか。

経営的には・・・・だけれど、これで人が良くなるなら、こんないいことはない。

彼女の、学びの大きさは、診察室を出て行くときの「ピース」が示していた。

こういう瞬間が医者として一番うれしいね、あいうべ〜