みらクリには、亀背(背中が亀のように曲がること)で相談に見える方も多い。

背筋を良くしたいが、なかなかうまい具合に行かない。レントゲンを撮っても、「年のせいですね」といわれて終わりがほとんど。

患者さんは、そんなことは言われなくても分かっているんだけど・・・という当たり前のひと言は心に閉まう。
背筋が曲がってしまうのは、実はあしゆびが曲がってしまうからである。

あるいはアーチ(内側土踏まず)が崩れることによってである。

それを理解しておかなければ、症状が起きたところだけに(この場合は背中)目が向いてしまい、本当の原因に(この場合はあしゆび)行き当たらないことがある。

アーチを作って、あしゆびをのばすと、その場で背筋はぴんと伸びる。

その場で分かる。

なかなか本人には実感できないこともあるが、周囲から見ると姿勢の違いは一目瞭然。

その場で変わると言うことは、その場で悪くすることも出来る。

スリッパを履いてみればいい、そうするとすぐに背中は元通りになる。

みらクリでスリッパを用意していないのはそのためだ。


アーチを作る、あしゆびをのばす、この両者を同時に熟すのがゆびのばソックスである。


だから姿勢を良くしようとすれば、履くだけである。悪くしようとすれば脱ぐだけである。

とてもシンプル。

アーチは裸足の状態では、落ちていることが多いため、裸足での生活もお勧めしない。日常生活で、すこし矯正しながら歩くことが大切だから。

姿勢を良くしようとすれば、まずあしゆびをのばすこと。

これが見落とされがち(というよりほとんど気を払われない)だけど、とても大切。

みらクリは、内科だけれども「ベロと足指を伸ばして美しい人生を」と合い言葉に診療に当たっている。

本当の原因というものは、表面上ははっきりとしないことも多いものだ。それを探し出すのがプロの仕事だと思う。

あいうべでも、背筋が伸びるよ あいうべ〜