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まだまだ暑い・・・

代替療法はあまたあれど、ホメオパシーだけは少し囓ったきり、ほとんど手を付けなかった。

それが今話題となっている。

創始者であるハーネマンの考えが良く理解できなかったことともう一つ、ホメオパシーを受け入れなかった理由がある。
それは「好転反応」という言葉である。

漢方にも似たような言葉はあって、瞑眩(めんげん、めんけん)とか言われる。

薬を服用し始めてから、一度症状がとても悪くなり、それから驚くほど早く回復する状態のことである。

ただ、経験したことはほとんど無い。

好転反応というのも似たようなものだろう。私は経験したことがない。

治療後に、症状が良くなって、体を使いすぎたために、痛みが出てきたとか、症状がぶり返したなんてのは好転反応に入らないだろう。

問題なのは、一度症状が悪くなり、それから急速に改善するのが瞑眩であって、その状態で長くとどまることは「悪化」ということを認識できなくなることである。

この好転反応というのは、便利な言葉である。

症状が良くなったらレメディのお陰、悪くなったら好転反応。

こんな都合の良い素晴らしい解釈が出来る。

私の親しい医師の中にもホメオパシーをしている人はいるが、話半分に聞いている(実は・・・)。

プラセボ(偽薬効果)というのは強力な力がある。

以前、イボ取りの話を書いたと思うが、イボの治療の第一選択は


祈ること


である。「イボ消えろ」と祈ることによって、イボが消えていくことが多い。

このことを知っておかないと、「すごい効果があった!」となってしまうおそれがある。

 私は、患者さんの症状が悪くなったら、病状が悪化したと捉えている、これは当たり前のことだろう。

これを「好転反応」と捉えていると、病態に対応できない事態が生じるかもしれない。

以前から記しているが、好転反応という言葉をよく使う人とは、交わらないことにしている。

だからホメオパシーはしない。

プラセボならもっと良いものがあるはずだと思うし。

あいうべ〜もプラセボ??なんて