手段の目的化が危ないということで記した昨日の記事であったが、今回は、Cちゃんのその後である。

漢方を処方されたが、結局飲まないように伝えた事まで記した。

決して、漢方治療が悪いと言っているわけではない、それを処方することが目的化しているのが怖いと言っているのだ。

結局Cちゃんは、漢方を服用せずに、母乳のみで数ヶ月過ごした。

皮膚状態は、徐々に改善してきた。その間、お母さんも母乳の質を良くしようと頑張った。

私が、薬を使わないようしたいと決めたのは10年ほど前。環境汚染や中国の近代化などで、一次産業の衰退などが起こったり、今問題となっているレアアースではないけれど、貿易の問題が起こったら、たちまち漢方薬は使えなくなる。

これは困る。

そのための代替手段を探さねばならない。

そういう思いもあって、薬を使わないようにしたのだ。そうして、口と鼻の問題に行き着いた。

自分でも思っても見なかった。

Cちゃんは、そろそろ離乳食を始める時期になってきた。血液検査では、いろいろな反応が出ているのだが(他院検査)、血液検査の反応と臨床反応が一対一の反応ではないために、試行錯誤が必要であろう。

しかし、この度の経験を踏まえると、また違った手段を講じながら、おそらくは乗り越えていけるだろう。

あぁあの時オッパイを止めなくて良かったと、ほっと一息付けるが、その判断は難しい。

このようなご時世だから、ちょっとしたことで訴訟にもなりかねないだろうし。

しかし、これは薬を投与しても同じ事。副作用が出ないとも限らないし(西洋薬でももちろん漢方薬でも)。

その時にしかできない、学べないことがあると思う。

病気の治療にも言える。

その時に真剣に治そう!と考えれば、まず生活習慣を見直すべきだ。

ただ、これはいろいろな考えがあるので、押しつけるつもりはない。

薬があるならそれでいいじゃないか、という考えも一理あるだろう。

でも、私は、患者さん方が自分の力で治っていく過程を見るのが、どんなことよりもうれしいのだ。

だから、まずはできるだけ薬を使わずに、患者さん自身の体を信頼して、様子を見る。

そうして患者さんと一緒に、治療を学んでいくのがみらクリのスタイル。

あいうべ〜で口呼吸から鼻呼吸がその第一歩。