言うまでもなく私たちは四季の変化の中に生きている。

季節によって服装を変えるように、その季節に応じた体の使い方がある。

真冬に真夏の格好をしていれば風邪を引くのは当たり前だ。「おかしいなあ、なんで風邪引くのかなあ」と疑問を持っている人がいたら、答えは一つ。

「服を着ろ」だ。 
季節に応じた養生の仕方は、その季節にならないと習得できない。

頭で考えることと体験することは違っているからだ。

だから患者さん方には、頻回でなくてもいいので、季節毎に受診をするように勧めている。

もうすぐ春一番が吹くだろう。

これは、体が春に向けて、夏に向けて変わっていく一つのいいサインだ。

だから私は春一番を気にする。

この前後では調子を悪くする人が多い。

それは病気が悪くなったのではなく、季節の変わり目に当たって、体調が変化しただけなのだ。必要以上に怖がることはないが、理由を知らないと恐れが先になってしまう。

四季の中に生きている日本人には、四季を通じた体の使い方がある。

それも治療の一環である。薬を処方するのは医者の仕事のほんの一部、それ以外に体に関して目を配ることが沢山ある。

気圧の変化もそうだ。高気圧の時、低気圧の時の体の使い方がある。

これをマスターすると病気が怖くなくなる。

あいうべ〜は四季を通じてやってみよう!