先日、宗像セミナーの際に、医事新報社の取材も同時に受けた。

なんでも、”若手”医師の取材だそうで、それだけでもありがたい。

ちなみに若手とは40歳まで、としていたそうで(あくまでも企画上)、何とかぎりぎりセーフ。
取材は、これまで数回、私の講演を聴いたことがあるNさん。

なんと、帰りの車内で分かったことだが、医事新報でAKA博田法が掲載されたときの記者だったらしい。なんという偶然!

で、私はなんと書いたかというと



鼻呼吸を日本の文化に!



である。 これは、堀田修先生と慢性炎症の研究会を立ち上げようと話し合っていたときに、堀田先生が30年後には、鼻呼吸が日本の文化になれるよう尽くしていく、とメールに記していたものを拝借したのだ。

病気を引き起こしてしまう口呼吸を、鼻呼吸に変えていくだけで、医療費はずいぶんと削減できるであろう。

私の「クスリを使わない」旅も、この鼻呼吸という、基本的で単純な事柄を追求してきただけのものだったに過ぎない。

なぜこのような大切なことを教えてくれる人がいなかったのだろう。

灯台もと暗し、とはまさにこのことだ。

鼻呼吸を日本の文化に、というのは、まさに息育なのだ。

「私は、鼻で呼吸しています」

と言う人に限って口呼吸だからおもしろい。

患者さんの方から「私は、口呼吸ではありません」と言われて、本当に鼻呼吸だったという経験は、ほとんどない。

ということは、ほとんどの人が、何が鼻呼吸で、何が口呼吸かが分かっていないと言うことなのだ。

鼻で息をすることは大切だが、どの状態が鼻で息をしているのかが分からないのだ。

たとえば、小鼻をヒクヒクさせてみてほしい。

これが出来なければ、あなたは口呼吸をしている可能性が高い。

このようなちょっとしたチェックで、口呼吸か鼻呼吸かが分かる。

どうぞやってみてほしい。外来では、もっと色々な項目を質問するのだが、一つ一つは臨床上の経験で培ってきたものだ。

鼻で息をすることは簡単で難しい、それらを息育でお伝えしていくのが私の使命だと思っている。

そして、鼻呼吸が日本の文化になったとき、それが達成されたといえるだろう。

私としては、世界中の人たちの口を閉じさせたいところだが、その第一歩は、来月の北九州のセミナーでお話をしようと考えている。

 鼻呼吸世界征服の第一歩のなのである(笑