ミッシングリンク(失われた鎖)とは、色々な事象において、(あるべきなのに)その連続性が保たれなかった状態で、その隙間のことを言う。書いていてよく分からないが、古生物学で言うと、進化において種と種とを繋ぐ中間のものことを言う。

人間の直接的な子孫だとして、イーダと名付けられた、世界遺産となったメッセルピットから掘り出された霊長類物語。読んだときには興奮したものだ。

その感激の思いもつきぬうちに、イーダは人間の子孫じゃないよ、という本が。




どうもおかしいと持っていたんだよ。イーダイーダと騒ぐ割には、それ以上の話題も出てこないし。祭り上げられる気配もない。

この本を読んで分かった。イーダは、人類の母じゃなかった。

がっかり。あの、ときめいた時間を返して欲しい。

ホント、おかしいと思ってたんだよ、いっこうにイーダブームはこないし。イーダでググっても、どこにも見当たらない。アルファベットのidaなんかで探してみたら大変なことになる。

イーダブームは、まだかまだかと待ち構えていた素人衆は、なにも私だけはないと思う。

いつ来てもいいように、しっかりと勉強して、何回も読み直したんだよ。人類の歴史の部分が多すぎて、肝腎のイーダのことに割いてあるページよりも多かったのに。
 
ということで、こちらの本はおすすめ。

化石界の無縁社会をなくそうという本である。

クジラの親類は、カバ。水辺に暮らしていたカバが、どういうわけか、再び水の中へ戻っていくという道筋も、難しい文章で書いてある。動物の名前が、カタカナだから、外国映画のように、登場人物の把握が難しい。大介と、太郎と、拓也なんて名前だったら、少しは分かりやすいが、どうもちょっと前に出てきた単語が覚えられず、ページを行ったり来たり。

そうしながら、読了。

ミッシングリンクは、これからも見つかっていくのだろう。そして、その度に歴史が塗り替えられていくのかもしれない。