脳の学校、加藤俊徳先生の講演を伺っていたとき「脳は的があると安定する」と仰っていました。

良くも悪くも安定するようです。
医療機関を受診する人は、間違いなく「どこか悪い」わけですから、良くなりたい、よくしてほしいと受診するのですね。

ところが、良くなってどうなりたいのか?と言う問題になると{??}となる方がほとんどです。

脳は、たとえ自分にとって不利益なものであっても「的があれば安定」するのですから、はっきりとどのような状態が良くなった状態なのかと言うことを、心の中に持っておく必要があります。

余り身体に意識を集中しすぎたりすると悪くなっていくことが多いですね。体調不良の時にはなかなか出来ることではないかもしれませんが、まずは治療の目的をはっきりさせることも、体調改善の取り組みの一環として大切です。

nosebo(ノセボ)と言う言葉があります。

悪いことを考えると、その通りの状態になってしまうことです。

それの反対が、placebo(プラセボ)、よく聞く言葉ですが、偽薬とも訳されて、本当は薬効がないのに、偽薬を飲むことによってあたかも治療効果があったかのように身体が変わっていくことですね。

今の治療の的は、どこにあるのだろう、はたまた的自体があるのだろうかとちょっと立ち止まって考えてみるものいいと思います。