近藤誠先生の本が売れていますね。基本的に20年近く前の「患者よがんと闘うな」から基本的スタンスは変わっていませんが、今回の本もこれまでの内容を踏襲していますね。

こういう本が広く行き渡ると、その反動も出てくるのが世の中の常です。書店で見つけて購入してみました。「医療否定は患者にとって幸せか」こちらも医師の本のようです。
新書のお決まり通り、30分で読むことが出来ます。

医師の名前を書くときに、時には先生、時には氏となり統一感がないので、出てくる人物が医師なのか、そうでないのかが分かりにくい。でも、この著者と意見を異にする人には「先生」との敬称が付かないのだろうなあと思われます。

この辺は出版前に編集者の突っ込みがあって欲しかったところです。

内容は我田引水的で、患者さんのために書かれた本なのでしょうが、おそらくその溝を埋めるには力不足の感が否めませんでした。むしろ、この本によって医療不信は広がってしまうのでは、との危惧さえ出てきます。

と思いながら、他の人はどんな風に感じているのだろうとアマゾンのレビューを見ると、その内容が私の感想とあまりにも似ていたのでワロタ。

これじゃあ、近藤本に一矢も報いることは出来ませんね。文面からは、患者さん思いの医師なんだろうなあ、直接話をしてみるとまた違った感想を持つんだろうなあ、と思われましたが、いかんせん文章だけでは難しい。

同じ時間を過ごすなら、こんなちょっと固い内容の方がずっと医師という職業を理解し、それ以外の方々に伝わっていくと思われます(読了には数時間は要すると思いますが)。
 

岩田先生は、バリバリの神経内科。神経内科とは、「難しい」『治らない』というイメージがあり、あまり興味の向かない(^^ゞ診療科ではありますが、こうやって緻密な文字で説明されるとかな〜りイメージが変わります。

おおっ医者って結構スゴイなと読みながら満足しましたもん。ホントに。

文字で気持ちを伝えるのは本当に難しいですね。私も気を付けよッと。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今井院長のDVDです

●死ぬまで歩ける靴選び

●呼吸器としての口腔を考える