日中診療室のビルの外に出ると白いもやがかかっているようでビックリしました。

おそらくPM2.5のせいなのでしょう。黄砂の時とは色が違いますね。

そして、最近は「上咽頭炎」「Bスポット治療」のキーワードで受診される方が増えてきました。

上咽頭2
 
鼻には、自動洗浄機能が付いていますが、一日二万回、10kg以上の空気を漉すわけですから多大な負荷がかかります。

特に上咽頭部は、鼻から入った外気が喉の方へと急激に方向転換をし、乱流が発生するところですから、汚れがちになります。

ここにワルダイエルリンパ輪の一つである咽頭扁桃があるのは理に適っていますね。

もう一つ上咽頭の組織が、中下咽頭の組織と違って外来異物を見張っています。

呼吸器としての口腔

この図は、

●死ぬまで歩ける靴選び

●呼吸器としての口腔を考える 
からの抜粋です。

黄色の部分が上咽頭、どうしても汚れてしまうのは一目瞭然ですね。

ここに炎症が生じると、上記の写真のようにちょっと擦っただけで出血します。

これが上咽頭炎です。

上咽頭炎は、病巣疾患の原病巣となって様々な病気に関係しています。

上咽頭

 ここを擦って出血すると言うことは、たとえばペリオ(歯周病)で歯肉に炎症が起こり、ちょっとしたことで出血することと同じです。

 

リンゴを噛ると血が出ませんか?

懐かしいCMですね。

これと似ています。

上咽頭を擦ると血が出ませんか?
それは上咽頭炎です。

上咽頭炎は、ファイバースコープで直視しても分からないことがほとんどです。上咽頭部分を綿棒を使って触知するとすぐ分かりますが、視診では分かりにくいので診断に至ることが少ないのが残念です。

こういう概念が広まるといいですね

PM2.5対策には、鼻うがいと上咽頭擦過ですね。
こちらの堀田先生の本も参考に為さって下さいね。


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