以前から腰痛で通院中の方が、がっくりと肩を落として相談に見えました。

なかなか咳が止まらず、耳鼻科、呼吸器科を巡ったそうです。

そこで下された診断は、、、、、、

「気管支喘息」でした。気管支喘息により、慢性の咳が続いているとのことを言われました。

でも治療してもなかなか咳はとまらないし、不安なんです。

と仰います。 

気管支喘息は、気道の過敏性が高まることにより発症すると言われますが、なぜ気道の過敏性が高まるかははっきりと分からないのです。

ですから、ステロイド吸入薬や抗アレルギー薬の登場となります。

しかし、この方の場合、それでは改善しない。

じゃあ、こんな時どう考えるか。

やはり一番は、慢性上咽頭炎による慢性咳嗽かもしれないと言うことです。 

さっそく、上咽頭擦過治療を行いました。

すると、、、、、

巻綿子には見事な出血が!

慢性の上咽頭炎と診断できます。

「おそらくこれが咳の原因でしょうから、一回の治療だけでもずいぶんと楽になるはずですよ」

「薬は必要ないと思うので、処方しませんね」

とお伝えしました。

すると

「そんなに出血するなんてビックリです。心配だから足繁く通っても良いですか?」

「えぇ構いませんよ。でも一回でもずいぶん治まる方が多いですよ」

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二日後受診されました。

先生、本当に咳が治まってきてとても楽になってきました。痰が絡んでいたのが絡まなくなりました

「やっぱり上咽頭炎だったのですね。すぐ治まったでしょう(^^)」

咳喘息や気管支喘息と診断されたときは、慌てず騒がず「慢性上咽頭炎」のことも思い浮かべて下さい。

余計な薬を飲まなくても良いかもしれませんよ。