胸肋鎖骨過形成症(SCCH)という聞き慣れない病気をご存じでしょうか。

目立つ症状としては胸鎖関節が腫脹、発赤、疼痛を起こし日常生活に支障が出る病気です。

掌蹠膿疱症と合併することが多く、 SCCHのみという場合は稀です。

こちらに新しくアップしています。
Fさんは、掌蹠膿疱症(PPP)とSCCH、さらに掌蹠膿疱症性関節炎を併発して、体の痛みに苦しんでいました。

一時PPP、関節炎でタレントの奈美悦子さんが大変に苦しんだと言うことが話題になりました。

それで、ビオチン療法に焦点が当てられました。

Fさんも、件の病院でビオチンを処方してもらい、症状は若干落ち着いていました。

あるとき、みらクリのことを聞き受診しました。

最近では、ビオチンの量を増やしても痛みがよくならないためです。

PPP、ACCHは、病巣疾患の代表的なものです。

扁桃や口腔の原病巣を治療することが、根本治療となることが少なくありません。

上記の、前橋先生の著書の中には、残念なことに病巣疾患、病巣感染の話は出てきません。ましてや口呼吸についてはその影さえも見えません。

Fさんに、あいうべ体操とマウステーピング、そしてミサトールの点鼻を伝え、上咽頭擦過治療を行いました。

ビオチンなどの服用薬は一時中止していただきました。

上咽頭擦過治療では、巻綿子に出血が見られます。慢性上咽頭炎です。

治療して、一ヶ月も経たないうちに、関節痛は軽減し、

「お箸を持つことでも鎖骨が痛かったのに、最近では全く気にすることなく生活が出来るようになりました」 

と喜ばれました。

実は、PPP,SCCHにビオチンを処方されながら受診される方は少なくありません。

そして、その多くの場合、口呼吸と上咽頭炎の治療によって症状が激変します。

PPP,SCCHは、「病巣疾患」であるから「原病巣」を鼻や口腔内に探し出すことが大切と言うことです。

そんなことも話し合う、日本病巣疾患研究会です。

2チラFIR表2