どうして「口の体操」がアトピー性皮膚炎と関係があるんだろう、不思議ですよね。

あいうべ体操は、「口の体操」ですが、目的は間違った舌位置を正しくして、「口呼吸を鼻呼吸に変えていく体操」です。

口呼吸は、アレルギーを悪化させますね。
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S君は、アトピー性皮膚炎とアレルギー性鼻炎で悩んでいます。

家族から、みらいクリニックを受診してみたらと助言されてやってきました。

主要駅まで2時間の高速バスに乗り、それから新幹線。 往復の小旅行を考えれば、診療時間はススメの涙です。

 
S君がやってきたのが、昨年の秋頃。

顔面、手足は、掻きむしった後があり至る所から出血が見られます。

他人の体ですが、本当に可哀想(T_T) 

鼻閉があるので、ずっと口が開いたままです。

でも、鼻が詰まっているからといって口で息をしてもいいってもんじゃない。

物理的に(腫瘍とか鼻中隔弯曲症とか)詰まっていないのであれば、「死ぬ気で鼻呼吸!

あいうべ体操、スキンケア、マウステーピングを伝えて今回が3回目の治療(慢性上咽頭炎があります)。

顔のひっかき傷は、もうありません!!(°0°)

手足の炎症も確実に減ってきています。友人からも「良くなったねえ」と言われるようになりました。

初診時の写真と比較すると改善は一目瞭然。

もちろんステロイド塗布剤は止めました。


痒みをガマンしたからといって何か良いことがあるわけじゃありません。

そういう意味では、緊急避難的なステロイド塗布剤も必要。

でも慢性的に使用することは避けるべき。

「鼻づまりどう?」

「いや、もう詰まっていません」

というS君の口元はしっかりと閉じています。

つまり鼻呼吸できていると言うこと。

最初は、こんなアレルギー性鼻炎で鼻で息が出来るかなあと心配していましたが、「やれば出来る!」やらなきゃ出来ない笑 

日常診療のこんな瞬間が一番ウレシイですね。

当たり前ですが、病気は薬や手術だけが治す物ではありません。

自分でも出来ることが沢山あります。

S君とお別れできる日も近そうです(^^)
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