後期高齢者ともなると男女問わず何らかの薬を処方されいている人は多いものです。

Sさんもそのお一人、ちょうど齢80にして、喘息、高血圧、軽度心不全、不眠などなどの病名で7種の薬を飲んでいます。

みらクリへいらっしゃったのは「まっすぐ歩けない」「腰が痛くて動けない」という理由。どこに行っても「加齢」「年のせい」と言われてしまいます。MRIで「腰部脊柱管狭窄症」との診断。

ご本人は立ち仕事で一所懸命働いてきたから職業病だと思っているとのこと。
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受診の時の姿勢がこちら。背筋が曲がっているのがわかります。
起床時が一番悪く、特に歩くときに左足が着いてこない感じがありとにかく歩くのが辛いと。

これが「フレイル」「不活発病」になりかけている状態ですね。

原因は、外反母趾、屈み指、内反小趾、そして仙腸関節障害。

慢性的に靴や靴下、ストッキングで足指をかがめていた姿勢を取っていたことによると思われます。

3週間毎の治療、家ではひろのば体操、ゆびのばソックス。

3回目までの治療はほぼ症状不変、むしろ寒い時期になると余計に悪いと仰る。

「駅からココ(みらクリ)まで這々の体でくるんです。やっとたどり着くんですよ」

と言われると、症状が改善しないので本当に申し訳ない気持ちになります。

もちろん、私も神様じゃないので全ての病気を治すことは出来ませんし、むしろ治せないことの方が多かったと言っても過言ではないかも知れません。

それでも、目の前の困った患者さんを診ると何とかして差し上げたいと思います。

4診目、
「大分良くなってきた、歩きやすくなってきた」

「あちこち歩けるようになったので助かっている」

とのお褒めの言葉をいただきました。

ホッとする瞬間です。

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ここまでなると、曲がっていた背中もある程度伸びてきて前を向けるようになります。姿勢が良くなります。

これが足指を伸ばすこと,仙腸関節の機能が改善していくことなんです。背骨などの「矯正」をすることはしません。

年のせい、老化現象と言われても「諦めないこと」大切ですね。

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フットケアセンターのお問い合わせは092-415-2153(みらクリまで)
受診するのはちょっと・・・と言う方は、お隣のゆびのばひろばへご来店下さい。

 〜〜〜〜〜著者紹介〜〜〜〜〜
今井一彰(IMAI Kazuaki) みらいクリニック院長
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック(JR博多駅すぐ)開業

内科医・東洋医学会漢方専門医・NPO法人日本病巣疾患研究会副理事長

息育、口呼吸問題の第一人者として全国を講演で回る日々。
一般向けから専門家向け、幼稚園小学校から行政・企業向けなど幅広いジャンルの講演を行う。

あいうべ体操、ゆびのば(ひろのば)体操の考案者でもあり、Tv出演、マスコミにも広く取りあげられる。上咽頭炎治療(Bスポット)も行う。

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