昨日鼻うがいは上咽頭部までやった方が良いのかというテーマでお届けしました。
ということで、実際に喉頭鏡を使って上咽頭周辺が洗えているのかやってみました。



実際に水の流れを見てみると、上咽頭を通って反対側の鼻の穴から出てくる様子がわかります。

そして、粘膜面に付着した鼻汁なども取れているようです。

上咽頭部は、気管支へ向かって空気の流れが直角になり、どうしても乱流が発生して空気がよどみます。

もちろん左右の鼻の穴の鼻汁はここへ集まってきますし、インフルエンザウイルスもここで増殖します(インフル検査の時を思い出してください)。

花粉などのある程度大きな異物に対しては鼻腔の手前の鼻うがいだけでも充分だと思いますし、もっとキレイにしたいと思えば上咽頭部の洗浄も必要になるでしょうね。

ただし、洗いすぎには注意して下さい。一日に1,2回で押さえておいた方が、粘膜に湿潤を保つムチンなどの成分を洗い流しません。

それがなくなってしまうと、かえって粘膜を痛めることにもなりかねませんからね。 

〜〜〜〜〜著者紹介〜〜〜〜〜
今井一彰(IMAI Kazuaki) みらいクリニック院長
1995年 山口大学医学部卒業 救急医学講座入局
2006年 みらいクリニック(JR博多駅すぐ)開業

内科医・東洋医学会漢方専門医・NPO法人日本病巣疾患研究会副理事長

息育、口呼吸問題の第一人者として全国を講演で回る日々。
一般向けから専門家向け、幼稚園小学校から行政・企業向けなど幅広いジャンルの講演を行う。

あいうべ体操、ゆびのば(ひろのば)体操の考案者でもあり、Tv出演、マスコミにも広く取りあげられる。

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