あいうべ体操・ゆびのば体操の「みらいクリニック」院長 今井一彰

薬を使わない治療を目指す福岡博多の内科クリニックです。息育 足育二つのソクイク。あいうべ体操(口呼吸改善)、ゆびのば体操(足指体操)。

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あいうべ体操・ゆびのば体操の「みらいクリニック」院長 今井一彰>医療

医療

医者も心理と経済を知ると言うこと

プロスペクト理論やピークエンドの法則は、医療にとってもとても重要です。

2002年に心理学者でありながら、ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンの自伝ぽい本です。


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抗がん剤は効かない(近藤誠)

昨年末から今年の初めにかけて文藝春秋誌上で展開された、近藤誠先生の記事に、加筆されて出版されたものです。

当時かなりの反響がありました。

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アメリカに行く前に

保険診療では、乳幼児医療は3歳未満は無料をなっている自治体が多く、福岡周辺の自治体でも同様です。

Cちゃんは3歳になったばかりの女の子、アトピー性皮膚炎の治療で来院されました。保険を見ると負担割合が”10割”(つまり自費)となっています。

(あれ〜〜どうしたんだろう、保険証を忘れたのかな??)

と思いながら、診察を始めました。聞くと、アメリカに滞在中で、一時帰国をしており、保険が無かったので自費診療になっていたとの事でした。

一見してアトピー性皮膚炎であることは分かりましたが、日本にいる間に良くしておきたいと思い、他院に通っていましたが、なかなか良くならないと言うことで来院されました。

処方されていたお薬を見ると、抗アレルギー剤の内服薬と外用薬(塗り薬)、ワセリンでした。ステロイド剤は使いたくないとのことだったので、ステロイド剤は入っていませんでしたが、皮膚症状が治まらないので、たまらず医療機関を変えてみようと思われたみたいです。

ステロイド剤を使用して、一過性に(姑息的)皮膚症状を改善させる(そのように見える)ことは簡単ですが、止めると元に戻ってしまいますから、一時的な治療はかえって混乱を来してしまいます。

日本を離れた後に、どうやって治療をしたらいいのか分かりません。

Cちゃんは、いびきをかいて、便秘気味という、典型的な口呼吸から来る症状でした。

一ヶ月後には日本を離れることが分かっていますから、自分の力で良くなる方法を身につける必要があります。

大事なことは、今その場でよくすることではなくて、良くなる方法を勉強して、身をもって体験し、その後の生活に生かすことです。

”あいうべ”と寝る前の暗示法をお母さんに教えて、一ヶ月間行ってもらうことにしました。また少量の漢方薬と炎症止めの塗り薬も投与しました。

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さて、一ヶ月後です。

お肌のジュクジュクが無くなって、ずいぶん乾きました。とても良くなっています。

寝るときにかゆみでなかなか寝入ることが出来なかったのが、睡眠も十分取れるようになりました。そして、うんちも毎日出るようになりました。

それに伴って、お肌の症状も改善していきました。

まだ口をしっかりと閉じることが出来ないのと、どうしても手が届く範囲は癖で書いてしまって傷跡が残りますが、”あいうべ”も毎日やっていますし、これからもっと良くなることでしょう。

一週間後に渡米するとのこと。

良くなる方法を学ぶことが出来れば、これからいろいろな状態になっても、対処が可能です。

薬がなかったとしても必ず良くなっていくことでしょう。こんなにうれしいことはありません

今の症状をよくすることも大切ですが、良くなる方法を自分で身につけることはそれ以上に大切です。”あいうべ”はその一助になると思います。

早く言ってくれれば・・・・2

「実は・・・・」

とKさん♂が、左肩を押さえながら

「ラグビーをしているんですが、タックルで痛めちゃったんです」

「それはそれは」

「で、随分良くなってきたんですが・・・」

と肩をまわされます。

「AKA(関節運動学的アプローチ)ということですね(′∀`)」

「お願いできますか?」

「もちろんですよ遠慮せずに仰ってくださればいいのに」

と、またまたおしりをなでなでして(しっかりと治療をしております、さらに念のため)仙腸関節を操作し、

「では、どうですか?」

肩を万歳したり、まわしたりして・・・

「あっ楽になった.。゚+.(・∀・)゚+.゚」

すかさず、座ってみていたKさん♀が

「またまたぁ、そんなことないでしょ」

と信じられない様子。そりゃそうですよね。おしりをなでなで(略)しただけですから。

「それでは、肩を直接治療しましょう。AKA博田法では、痛む部位を触らなくても、仙腸関節の操作でほとんど症状が消えますから」

と、肩関節や胸鎖関節の操作を加えました。関節を動かすと、その度に動きが良くなるのが分かりますから、動きの悪いところを治療していきます。

「では、どうでしょう??」

「あっさらに良くなっている。不思議だなぁ」

「今回は、手から気を入れましたから、さらに治療効果アップです」

「ホントですか?」

「嘘です。関節の治療をしただけです」

横で見ているKさん♀は、やはり信じられない様子でしたが、

「実は私も、膝が痛いんです」

と痛みの告白。

「やってみましょうか?おしりなでなで(略)

と、Kさん♀にもAKA博田法をしたところ。

「あれっ??痛みが消えている。ほんとだ、おかしい(つд⊂)ゴシゴシ」

「いやいや、これがAKA博田法なんです」

Kさん♂も、その様子に満足そうです。

こればかりは、体験してみなければ分かりませんから、加圧トレーニングと同じですね。

でも、Kさん♀が自律神経のことなどを一所懸命勉強しておられたので、ビックリしました。よい企画になりそうです。

さて、来月の取材の時は、お二人はどこが痛むのでしょうねぇ(^∀^)

早く言ってくれれば・・・・1

「あいうべ」の取材で来られた、Kさん♂とKさん♀、今回で2回目の取材を兼ねた企画会議です。

編集のKさん♂は東京から、Kさん♀さんは福岡在住のライターさんです。

お二人の名前はとてもよく似ています。名字の真ん中の文字が違うだけです。

何かのクイズ番組で使えそうです。

この取材は、三人の予定を合わせて、みらクリで行うため、一月に一回程度進行しています。

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前回の取材の時に、Kさん♂が腰を痛めて、気功を受けていると言うことでした。

「じゃあ、AKA(関節運動学的アプローチ)博田法をやってみましょうか」

ということで、

「横になってください( ´_ゝ`)ノ」

「・・・・・」

ちょこちょこと仙腸関節の操作を

「さあ、どうですか?」

「あれ??痛くない??」

横で見ていた、Kさん♀は

「ほんと??( ´_ゝ`)」

と不審な顔です。そりゃそうです。横になって、おしりをなでなでしただけで(実際は治療しているんですよ、お間違えなきよう)痛みが消えてしまうなんて!!

「ねっ気功よりは速効性があるでしょ」

「不思議ですねえ。こんなものとは知りませんでした」

「じゃあ5000円置いていってください

というやりとりがありました。

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今回二回目の取材を終えたところで

「じゃあ次はいつにしましょうか?」

「じゃあこの日に」

ということで、日程が決まりました。

と、そこでそれまで口数の少なかったKさん♂が口を開きました。

「この前はありがとうございました。すっかり腰痛は良くなりました。実は・・・」

続く

やっと書き終えました

原稿をやっと書き終えました。やったね.。゚+.(・∀・)゚+.゚

依頼されたのが4月(確か・・・)締め切りが7月10日、ちょっと短いですね。

大丈夫でしょうと引き受けましたが、仕事が立て込んで延び延びに・・・いけませんね。

そして、昨夜脱稿、それから帰りの電車内でちょっと手直しして、先ほどメールに添付、あ〜〜〜疲れた。

そうでした、昨夜はみどりの窓口にも行き、急遽大阪行きの切符を手配(ひかりレールスターの個室だったのですが、朝6:30博多発にもかかわらず、すでに残り一室!セーフ)今回は、年内に発売予定(出来たらいいな)の単行本の打ち合わせも兼ねています。

これは!!おもしろい本になると思います。乞ご期待です

そして、その翌週はまた大阪へ。ちょっと強行軍ですが、N700系に乗りますから、こちらがちょ〜楽しみです。1ヶ月前に予約をしましたが、すでにたくさん埋まっておりました。

原稿から解き放たれました。

ということで、ブログ一生懸命再開です。

新刊やメディアのお知らせ5

注)最新の記事は下の方にあります

ブログではいい加減なことばかりを書いていると思われても困りますので、時にはまじめなことをやっているところをご紹介いたします

私が執筆した本や、メディアに登場したものを紹介いたします。

プライマリケアのための整形外科疼痛管理マニュアル(金原出版・共著)

 東洋医学的アプローチ 漢方(第7章)

加圧トレーニングの理論と実践(講談社サイエンティフィク・共著)

 免疫疾患の加圧トレーニング(第9章)

安心7月号(マキノ出版)

病気が治る魔法の言葉「あいうべ」

初診料について

みらいクリニックにおける医療費についてのお話です(値上げについて)。

医療費というのは、一ヶ月分の病名や治療の内容などを書いた用紙(レセプト)を国保連や社会保険支払基金に提出して、患者さん方から頂いた分の残りを支払ってもらうようになっています。

これまでは紙やフロッピーなどの媒体を用いていたのですが、最近ではオンラインでのレセプト提出も出来るようになりました。2011年には全ての医療機関がオンライン請求になります。

みらいクリニックでは、ダイナミクスという超多機能電子カルテを利用していますが、2007年6月分のレセプト請求分からオンライン化しました。

レセプトのオンライン請求が出来るようになると、電子化加算といって初診時に初診料に加え3点(30円)が請求できます。よってみらいクリニックでは、他の診療所より初診料が10円(3割負担の場合)ほど高くなってしまいます(この点はご勘弁ください、初診料のみ(一回きり)ですから、次回からの再診の場合は当てはまりません)。

医業以外の日常業務を減らし、その分治療に力を注ぎ込むことが出来るために導入しました。何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。

脱ステによる好転反応

脱ステなる言葉を知っておられる方は、アトピー性皮膚炎でとても悩まれたことのある方か、その方のお知り合いでしょう。

脱ステとは、脱ステロイドホルモンの略で、ステロイドホルモン塗布剤からの離脱を意味します。なぜ離脱しないといけないのかというと、やはり副作用がひどいからです。

医師の中には、うまく使えばそれほど怖いものではないという人もいるのですが、”うまく”使える人がいないのか、結局はただ薬を塗るだけという治療になってしまいがちです。

それでは、患者さんも怖がって当たり前です。中には、薬品名が分からないような容器に入れた薬を処方されて、とにかく塗っておきなさいと指導されることも”いまだに”あるようです。

ところで”好転反応”と言う言葉をよく聞きますが、私はほとんど経験したことがありません。漢方では眩瞑(めんげん、めんけん)と言いますが、非常にまれな状態であると知られています。

ある何かを摂取して、一時的に症状が悪化して、その後”急激に”会報へ向かうような場合を言うのですが、この”急激に”というところが重要で、それこそ数日以内にとっても良くなってしまうのです。

ところが、ちまたで言われるような好転反応というと、なにかサプリを摂ったら変な症状が出た、ひどくなった、なんていうとすぐに

「それは好転反応だから心配しなくて良いですよ」

なんて言われるのですが、普通ならば副作用?と考えがちなのが、”ああ、好転反応ね”なんてことで納得してしまいます。

これが、処方薬だったら大変です。まず医師としては、副作用のことを考え摂取にとても慎重になります。でも、サプリなどでは好転反応としてそのまま飲み続けるようにいわれるときもあります。とても怖いことですね。

「脱ステしてひどい好転反応がありました」

なんて言われることがあるのですが、私は患者さんのステロイド塗布剤を中止していく過程においてこれまで、そんなにひどい状態になったことがないので

「ああ、そうですか。私はあんまり経験したことないんですけれど」

と答えます。

体をしっかりと治す方向に向けると、それほど苦労することなく薬を止めていくことが出来るのですが、”気力”や”忍耐”が必要な治療を選択すると薬を止めるのも大変です。

脱ステによる”好転反応??”を経験している方は、その治療が本当にいいのか、無理に体を変化させようとしているだけではないのかを今一度振り返る必要があると思いますね。

爪もみは五本指で

自律神経免疫治療(刺絡治療、つむじ治療)をご希望されて来院くださる方が多くいらっしゃいます。

白血球の分類を測定して爪もみの指導を行っているのですが、以前は(といっても2年前)リンパ球が多い方は他の指に加えて薬指も行ってくださいとお伝えしていたのですが、現在では全ての指の爪もみを行ってもらっています。

その度に

「えっ本では薬指は交感神経を刺激するから揉んではいけないと書いてありましたが、、、」

「そうなんですよ。古い書籍などでは(あるいは改訂されていないものだと)そう書いてありますが、今では全部の指を揉むようになったのです。気にしないで薬指も揉んでください」

という会話が繰り返されます。

中には

「こうやって揉みなさいと言われました」

と実演をしてくださる方がいます。

「どうやるんですか」

「こうです」

と仰って、指は伸ばさないといけない、ぐりぐりしてはいけない、片方ずつがよいなどといろいろなやり方があるようです。

しかし!!

刺激を加えることが大切なことであって、揉む方法が大切なわけではありません。なにも”爪揉道”を極めようというのではないのですから、形にこだわる必要はありません。

形にこだわると大切なものを見落としてしまいます。

爪もみをするときは、形にこだわることなく、全部の指を揉むようにしてください。

そうそう、全部の指を揉むようになったのは、確か平成17年秋の自律神経免疫治療研究会で決まった事項だったと記憶しています。安心して薬指もどうぞ。

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